日本の文化ぶんかをまなぼう

日本人は昔から、おこめを神さまからいただいた食べ物として、大切にしてきました。
ここでは、神さまとおこめのかんけいや、おこめができるまでのようすをしょうかいします!

かみさまからいただいた“いね”と豊葦原瑞穂国とよあしはらのみずほのくに

その昔、アマテラスオオミカミという神さまは、孫のニニギノミコトが日本を治めることになった時に、「いね作りをつうじて、日本がいつまでも平和でゆたかな国であるように」と願い、いねをおさずけになりました。
ニニギノミコトはお言葉にしたがい、土地をたがやし、いねを作り、ゆたかな国をおつくりになりました。
神話では日本はみずみずしい稲穂いなほがゆたかにみのる国という意味の
豊葦原瑞穂国とよあしはらのみずほのくに」とよばれています。

いねづくりはかみさまからさずかった
しんせいなものなんだ。

イラスト:お米

かみさまとおこめ

いねは日本の気候にあってとてもつくりやすく、3000年ちかく昔から大切に育てられてきました。いね作りのおかげでゆたかになった日本には、今もいね作りや田んぼにかかわるおまつりがたくさんあります。春には豊作ほうさくをねがい、秋にはめぐみにかんしゃするおまつりをして、神さまにいのりをささげてきました。11月23日の勤労感謝きんろうかんしゃの日には、その年に取れたお米を神々におそなえし、めぐみにかんしゃする「新嘗祭にいなめさい」を全国の神社でおこなっています。
このように日本の文化や神社はお米づくりと大きなつながりがあります。

アマテラスオオミカミさまをおまつりする伊勢神宮いせじんぐうでも、一番大切ないちばんたいせつまつりである
神嘗祭かんなめさいをはじめ、いねづくりにかんするおまつりがたくさんおこなわれているよ。

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こういったいねづくりにたいするおいのりのおまつりから、「田楽でんがく」 や「神楽かぐら」といったものもまれたのよ。

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天皇てんのうさまのおまつり 『大嘗祭だいじょうさい』と『新嘗祭にいなめさい

天皇てんのうさまはアマテラスオオミカミの子孫として、毎年まいとしその年に取れたお米を神々におそなえし、国民の幸せをいのりめぐみにかんしゃする「新嘗祭にいなめさい」をおこないます。これは1300年以上昔の天皇てんのうさまの頃からおこなわれてきました。
なかでも天皇てんのうさまになられてはじめて行う新嘗祭にいなめさいは「大嘗祭だいじょうさい」と言い、一度だけしかおこなわれないとても大切なおまつりです。
大嘗祭だいじょうさいの前には、神せいな田んぼを全国から2ヵ所選び、その田んぼから作られたおこめをおそなえします。
そして大嘗祭だいじょうさいの後には、おそなえ物をおまつりに参列した国民の代表でいただきます。この時におこめをおそなえする田んぼに選ばれた地域の歌やおどりもおこなわれ、昔からの芸能を楽しみながら、天皇てんのうさまの即位をみんなでお祝いします。

天皇てんのうさまもみずからお田うえやいねかりをしてお米をつくってるんだ

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こめのほかにも全国ぜんこくれる野菜やさい果物くだものなどの特産物とくさんぶつがおそなえされるんだ

イラスト:お米

こめができるまで

  1. イラスト:なわしろイメージ

    1田をたがやし、たねもみを育てる「なわしろ」をつくります。

  2. イラスト:なわしろイメージ

    2たねもみをえらんで水にひたし、なわしろにまきます。

  3. イラスト:田植えイメージ

    3たねもみがめを出して、苗に育ったら田植えを行います。

  4. イラスト:くさとりイメージ

    4いねが元気に育つように、草を抜いたり、悪い虫をとったりします。

  5. イラスト:だっこくイメージ

    4みのったいねをしゅうかくして、かんそうさせた後に「だっこく」します。

  6. いまはきかいも使うけど、昔からお米を作ることってとてもたいへんだったんだよ。大事に食べなくちゃいけないね。

\お米ができるまでのようすがわかる、田んぼ学校のホームページだよ/

んぼ学校がっこう

かみさまのごはん

神饌しんせん

神さまにおそなえする食べものや飲みものを「神饌(しんせん)」といいます。これは、ぼくたちの食べものをくださった神さまにかんしゃして、おもてなしするためのものです。

イラスト:しんせんイメージ

神棚かみだな

そして、お家のなかで神さまをおまつりするところが「神棚(かみだな)」です。
おそなえしたものは、後で家族みんなで食べて、神さまのお力をもらおう!

イラスト:かみだなイメージ