子 ども向 けQ&A
神社では、どんな人が働いているのですか?
神社で働いている人は、「神主(かんぬし)」や「巫女(みこ)」とよばれる人たちです。神主(かんぬし)さんは、神社におまつりされている神さまにおつかえする人で、いろんな神事をとりおこなったりします。巫女(みこ)さんは、神さまの前で舞(まい)をまったりして神事をお手伝いしたり、お守りをさずけたりします。
おみくじには、どんな意味があるのでしょうか?
おみくじに書いてあることは、神さまからのお言葉なのです。単なるうらないではなく、おみくじを引いた人の今のおこないがどんなけっかになるかをおしえてくれているのです。例えば、良いことだけじゃなくて「お金の運が悪い」とか、よくないことも書いてあります。でもそれは神さまが、わたしたちにちゅういしてくれているのです。だから、そんな時は「お金のむだ使いをやめよう」って思う気持ちが大切なのです。
絵馬(えま)には、どんな意味があるのでしょうか?
絵馬は、神さまへのおねがいごとやかんしゃの気持ちを書く、木の板のことです。もともと、馬は神さまの乗りものとされていて、むかしは本物の馬を神さまにおそなえしていました。やがて、馬の代わりに、木の板に馬の絵を書いておそなえするようになったのが、絵馬のはじまりだといわれています。
おみこしについて、くわしく知りたいです!
おみこしは、神さまがお乗りになる神聖(しんせい)なものです。おみこしに乗って神さまはみんなの元気なようすを見に行ったり、力を与えに行ったりするのです。いろんなお祭りでおみこしをかつぐことで、神さまと人とのつながりを深めます。それにおみこしは、たくさんの人たちと力を合わせてかつぐから、人と人とのつながりを深めたりもします。みんなも、お祭りでおみこしをかついでみましょう!
神社でよく見かける、あの「なわ」は何ですか?
神社にある鳥居やたてもの、ご神木にはってあるなわのことを、しめなわといいます。しめなわには、悪いことを追い払ってくれる力があるとされています。だから、しめなわをはったうちがわは、きよらかで神せいな場所ということを表しているのです。家におまつりする神だなにも使われていたりします。
大人 向 けQ&A
神道(しんとう)って何?
神道の起源はとても古く、日本の文化とともに自然に生じた考え方なので、他宗教のような開祖はなく、「聖書」のような経典もありません。神道のあり方や神々の事については「古事記」「日本書紀」などに書かれています。 神道は神々を敬い、祖先を大切にする考え方(敬神崇祖)が特色で、仏教や儒教、道教の考え方の一部などをも取り入れ、日本の文化に大きな影響を与えました。
色々な神社について教えてください
伊勢の神宮について
伊勢の神宮は、一般的には「伊勢神宮」と呼ばれていますが、正式には「神宮」(じんぐう)と呼び、日本人の心のふるさととして古くから親しまれてきました。
「伊勢の神宮」とは、天照大御神(あまてらすおおみかみ)をまつる皇大神宮(こうたいじんぐう・内宮)と豊受大御神(とようけのおおかみ)をまつる豊受大神宮(とようけだいじんぐう・外宮)の両宮をはじめとして、別宮・摂社・末社・所管社を合わせた125社の総称です。
その中でも、内宮の御祭神である天照大御神は、皇室の御祖神(みおやがみ)としての御存在であるとともに、日本の総氏神様であり、全国で約八万社ある神社の中でもその根本となる最も尊い神社です。
八幡様
八幡様は、応神天皇(第15代天皇)・神功皇后をはじめとする神様たちをおまつりする神社です。
京都府の石清水八幡宮では、源義家が元服をし「八幡太郎」と称するなど、源氏の崇敬を受け、さらに源頼朝が鎌倉幕府を開いてからは、鶴岡八幡宮への信仰が高まり、武家の守護神として各地におまつりされるようになりました。
天神様
天神様は、菅原道真公をおまつりする神社です。
道真公は平安時代の学者・政治家でしたが、遠く大宰府(現在の福岡県太宰府市)に左遷され亡くなりました。やがてその墓所が整えられ、現在の太宰府天満宮となりました。
道真公が亡くなった後、京の都でも手厚くおまつりしたのが、北野天満宮の始まりです。
道真公は英知に秀でていたことから、特に学問の神さま・誠の神さまとして信仰を集めています。
お稲荷様
お稲荷様は、主に宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)をおまつりする神社です。
「稲荷」の語源は、イネナリ(稲成)の意味で、稲を育む神様を表しています。また、神さまが稲を荷なわられたことから、稲荷の字をあてたとも言われています。
もともとは農業の神様でしたが、今は広く商業・産業を守護する神様とされています。
神社本庁(じんじゃほんちょう)って何?
神社本庁は、伊勢の神宮を本宗(ほんそう)と仰ぎ、全国の大多数に及ぶ約八万社の神社を包括する宗教法人で、全国の神社と神社関係者を統合するため、昭和21年に設立されました。
神社本庁の役割は、包括下の神社の管理・指導を中心に、伝統を重んじ、祭祀の振興や道義の作興をはかり、我が国の繁栄を祈念して、世界の平和と人類の福祉に寄与することです。
本宗とは、伊勢の神宮が天照大御神(あまてらすおおみかみ)をおまつりし、他の神社と比べて格別なる御存在であることを示す尊称として用いられています。
お祭りに参列する場合の服装を教えて
洋装の場合
男性はネクタイ着用が原則でダークスーツや略礼装。
※お祭りの参列では、神社によっては正装であるモーニング着用の指定がある場合もあります。
女性は男性に準じた服装で。
和装の場合
男性は羽織袴。女性は黒留袖や訪問着等。
この他、制服がある方は、その制服が正装に準ずる服装となる場合もあります。
喪(も)に服すっていつまで?
親族が亡くなったとき、身内の者は喪に服しますが、これについて定めたものが服忌制度で、「忌」とは故人のまつりに専念する事を、「服」とは喪に従い、死者への哀悼の気持ちを表す期間を言います。
現在、官公庁では職員の服務規程の中で、配偶者は10日間、父母は7日間などと忌引き期間を定めていますが、基本的に地域の慣例に従っているのが現状です。
忌の期間として五十日祭まで神社への参拝や神事を遠慮しますが、家庭の神棚も前面に半紙を貼り、一時的に神棚のまつりを止めるのが一般的です。